SjQ++ “arc”


都市空間と『水』のパターンを基に即興を紡ぐ
あいちトリエンナーレ委託制作作品

Media Performance in Aichi-Triennale

Venue: Meitetsu-Kyosho-Parking-Choja-Machi-Daisan
in Nagoya-City,Aichi pref.

“arc” あいちトリエンナーレ委託制作作品

『“arc”は、名古屋市中心部にある繊維街で公演されるパフォーマンス作品です。再開発により絶えず新陳代謝を繰り返す都市 空間には、多様な地形やビル群の凹凸の パターンが表れます。それは、数ヶ月もすれば、さらなる解体や建造を伴って、また異なる形状へと流転していきます。 arcで は、長者町のとあるエリアにある 「2013年10月」時点の都市形状のパターンを利用して、音と映像のパフォーマンスをその場で形成します。』
(フライヤーより抜粋)

あいちトリエンナーレ映像部門より委託制作を受けて制作した作品。
会場地区は、再開発地域であり老朽化したビルが取り壊されて、パーキングに変更され、その後同様の区域を合併して別のビルが建築されるというパターンを繰り返している。

谷のように三面がビルに囲まれたこの地形を「滝」や「瓶」に見立て、液体のパターンを用いてアニメーションを作りだし、地形内の演奏者間を繋ぎ、メディアパフォーマンスを実現した。650人以上の来場者も谷の中からこの公演を視聴し、マルチスピーカーとプロジェクションに囲まれる没入感を体験した。
http://sjq.jp

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液体の振る舞いや状態のパターンを20個抽出。

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パターンを関係性・遷移を 元にマッピング。 制作プロセスに導入し演奏 ルールを策定。

液体が持つルールと、現地会場の適度に複雑な形状パターンが組み合わされることで、自ずとどのような表現 とルールづけを行えばいいかが明らかになった。ひな壇を用いた滝のようなパターン、タワー壁面にはビールジョッキのように液体が演奏に応じて溜まっていき、ある段階で溢れてくるなど、形態と液体を用いたいくつかの展開とルールが設定され、演奏者はある段階から水を溢れさせるために持続音を奏で出す、といった演奏の展開が設定され、公演全体のグランドデザインが実現された。


at Meitetsu-Kyosho-Parking-Choja-Machi-Daisan in Aichi-Triennale,
Nagoya-City,Aichi pref
OCT19, 2013